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昨夏の決勝で優勝を決めて喜ぶ京都国際の選手と敗れてひざに手をつく関東第一の坂本(左奥)=2024年8月23日
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 昨夏の甲子園大会の決勝で勝敗が決する最後の場面にいた2人は再会し、お互いに使っていたグラブを交換した。そして、約束した。

 「夏の大会は、このグラブで戦おう」

 2人はともにエース左腕として地方大会を勝ち抜き、13日に再び甲子園の舞台に立つ。

 京都国際と関東第一による昨夏の甲子園大会の決勝は、九回を終わって両者無得点。決勝としては史上初めて、延長タイブレークにもつれ込んだ。

 無死一、二塁から始まる延長戦。京都国際は十回表に2点を先制した。

 直後の関東第一の攻撃。京都国際はこの回から西村一毅が継投で登板した。1点差に詰め寄られ、2死満塁。打席には、3番打者の左翼手・坂本慎太郎が立った。

 カウント1―2からの4球目、坂本は空振り三振に倒れてゲームセット。京都国際は初の全国制覇を成し遂げた。

 新チーム結成後、西村はエースとなり、坂本は投手と打者の「二刀流」で活躍するようになった。

 今年4月、2人は18歳以下日本代表候補の合宿で再会。互いのグラブを試し合った。「しっくりくる」と意見が一致。終了後に郵送で交換し、互いに「夏の大会はこのグラブで戦おう」と誓った。

 夏の地方大会はともにノーシードからの戦いだったが、2人は交換したグラブでマウンドに立った。

 先に甲子園出場を決めたのは…

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